◆ベランダ(バルコニー)FRP防水のメンテナンス
2021年5月22日(土)
◆ベランダ(バルコニー)FRP防水のメンテナンスや再施工はどのくらいが目安?費用はどのくらいかかるのか⁈
ベランダは屋根同様に雨や直射日光、紫外線等の影響を直接受けやすいので、そのまま放置していると劣化が進行します。特に垂直な外壁とは異なり平面の為、劣化の速度は外壁面の2倍の速さとなります。
そこで、定期的にメンテナンスが必要となるのです。
今回はベランダ防水の中でも「ガラス繊維」を使って強固な防水層を形成しているFRP防水に注目してメンテナンスやその方法、価格などについてご紹介します。
■ベランダFRP防水はどのくらいでメンテナンスが必要?
FRP防水には防水層が1層仕上げと2層仕上げがあります。使用状況や住宅環境などによっても異なりますが、耐用年数はおおよそ10年くらいと考えて良いでしょう。
また、防水層の上には保護膜としてトップコートが塗られておりトップコートがあることで紫外線からの影響を防ぎ、長持ちさせることができます。
このトップコートの塗り替えは費用を気にしなければ10年を待たずに5年に1度塗り替えると防水層の劣化を防げるので理想です。
トップコートだけの劣化であれば、FRP防水の基材には劣化が進んでいないのでトップコートを塗り直すだけで済むためメンテナンスコストが軽減されます。また雨漏りといった二次災害も防げるため有効です。
■トップコートの塗り替え
まず、高圧洗浄機で汚れを除去します。その後、表面の油分を専用の薬剤で拭きとります。薬剤だけでは除去できない場合は表面が白くなるくらいにサンダーを使って研磨します。そしていよいよ塗装です。塗料メーカーによってプライマーという下塗りを行いトップコートを塗装する場合と、直接トップコートを塗装する方法があります。
塗り替えの際にかかる塗装工事費用単価は㎡当り5,000円~8,000円ほどです。
■FRPの再施工が必要になるケース
色褪せ程度またはトップコートの剥がれであれば、防水層まで劣化が及んでいない為トップコートの塗り替えのみで良いのですが、ガラス繊維にひび割れなどの損傷が発生している場合はFRP防水の再施行が必要となります。
また、このほかに防水層がなんとなく浮いている場合は、防水層とベニヤ下地が剥離している可能性がありますが、割れない限りは問題はありません。しかし、歩く時に膨らんだ防水層を頻繁に踏んでしまうと割れる可能性があるので気をつけてください。
■FRP防水再施工の方法
FRP防水を再施工する際は、傷んだ部分を撤去補修して既存のFRP防水の上に重ねる形で防水層を作る方法と床面に新しいベニヤを貼って新築の時と同じように1から作り直す方法があります。
ベニヤを張って板の継ぎ目などをパテできれいに埋めて、ガラスマットを敷き詰めていきます。FRP防水液をガラスマットに染み込ませて脱泡処理で空気を抜いて表面を均一に仕上げ、最後にトップコートを塗装して終了です。
FRP再施工はおよそ5㎡~10㎡のベランダで10万円~20万円ほどかかります。
■まとめ
ベランダのトップコートの再塗装は理想で5年に一度、最低でも10年に一度。
防水層の再施工は10年~20年に一度。しかし、防水層が割れている場合は10年以内でも速やかに再施工を行いましょう。
そこでバルコニーの防水工事を依頼する場合は防水工事を専門に扱える会社に依頼しましょう。
FRP防水は防水工事の中でも特殊な技術を必要とします。LIXILリフォームショップでは安心保証を備えた施工によって長期的に安心安全な状態を維持します。
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